参院選が間近に迫っています。今回の選挙の争点の中心にあるのは、勿論、消費税や物価の問題に代表される経済問題なのでしょうが、陰に隠れている最大の問題は、近未来に予想される戦争を回避出来るかどうかであると、私は考えています。
現在、日本の南西諸島周辺の島々では自衛隊のミサイル部隊の創設や戦闘機発着用の日米共同使用の空港の整備等が着々と進んでいます。その目的は極東での軍事衝突に備えるためでありますが、よりはっきり述べると、台湾有事に端を発する米中の直接的な軍事衝突に備えるためであると言えます。
今年3月末、ピート・ヘグセス米国防長官が日本を訪問し、日米防衛相会談を行い、「西太平洋における有事に直面した場合、日本は最前線に立つことになる」と発言しました。その意味するところは、もし米中の軍事衝突が起きれば、戦場は台湾や南西諸島周辺だけではなく、日本本土にも及ぶことになるということを暗に示しています。
我が国は人口の集中した東京周辺に沢山の米軍関連施設があります。一度、戦端が開かれれば、中国から膨大な数のミサイルが飛来し、多くの日本人が命を失うことは容易に想像することが出来ます。ターゲットは東京周辺の米軍施設だけではありません。しばらく前にロシアのハッカー集団が戦時における日本国内の多数のターゲットをSNS上に公開したとのニュースが流れましたが、真偽は明らかではないものの、一部には青函トンネルや原発もターゲットの中に含まれていたという情報もあります。
All is fair in love and war.「恋と戦争においては何でも許される」という諺にあるように、実際に戦争が起きたら、当然、原発等の重大な施設がターゲットになることも否定できません。そんなことが実際に起きたら、日本は壊滅し、日本民族は滅んでしまいます。何としても、そのような事態は避けなければなりません。
皆さんは伊勢崎賢治氏という元外交官であり平和学の研究者を知っていますか。彼はこれまで世界各地の紛争地で武装解除や停戦調停に深く関わり、東京外語大学の名誉教授も務めているそうです。氏は今回の参院選において「れいわ新撰組」から比例特別枠を利用して出馬するとの発表を行い、その会見の模様をYouTubeで拝見しましたが、その内容にとても感銘を受けました。
今回の選挙では、政権与党の自民党と公明党、維新、立民などといった自民党モドキには絶対に投票するまいと家内と話しています。真の保守政党がどこかについては色々と意見が分かれていますが、今回の比例区選挙に関しては、私と家内は伊勢崎賢治氏に投票しようと考えています。
私自身、別に特定政党に組みするわけではありませんが、大好きな日本と日本人の命を守るために、今回の選挙について出来るだけ慎重な選択をされるよう、皆さんにお願いしたく存じます。
更新される最新情報に追いつけないほど、今、AIの進歩が著しく加速しています。ほんの少し前まで、簡単なプロンプトを入力するだけでリアルな写真風の画像が作れたり、数秒程度の短い動画が作れることにたいそう驚いていたのに、2025年7月現在、既にあらゆる分野で博士号を持つ専門家並の汎用人工知能(AGI)がほぼ実現しています。2025年が終わるまでに、一体、AIはどこまで進歩するのか、全く予想すらつかない状態です。
AIが私たちの社会に与える影響について様々な未来予測が語られる中、ほぼ確実視されているのが、極端な経済格差の到来です。既に現在ですら、国内外の経済格差は許容できないほと大きくなっています。日々食べるものにすら困る人がいる一方で、長期の休みに家族で頻繁に海外旅行に出かける人も少なくありません。
3割の富裕層と7割の貧困層といった比較的小さな経済格差(これですら私には極端な格差に思えますが)が予想される一方で、わずか数パーセントの富裕層と100パーセント近い割合の貧困層の誕生といった、より過激な経済格差の到来を予想するものまであります。いずれにせよ、私たち庶民の生活が益々厳しくなることだけは確かだと言えます。
このような望まざる未来予測に対して、私たちにはどんな手立てが残されているのでしょうか。私なりの考えを紹介したいと思います。
1つは、世の中の流れと正反対の方向を模索するというものです。いわゆる「逆張り」です。極端な経済格差の中で弱い立場にある者にとって最も危惧すべき状況は、十分な食料を手に入れられないことです。様々な物の価格が上昇し続ける中で安価な費用で十分な食べ物を確保するには、自分で作るしかありません。
これほど米不足が広がっているにもかかわらず周囲に耕作放棄された農地が増えているのは、一体、どういうことなのでしょうか。もし祖父母や両親が離農して使わなくなっている農地があるなら、若い人たちには少しでも自分で作物を作ってみて欲しいと思います。
実際、私も20年程前に、将来的な自給自足を目指して全くの素人の状態から農業を始めました。何も最初から大きなことを考える必要はありません。家の庭やベランダに大きめの園芸用ポットを置いて、そこに野菜の種をまくだけでも、びっくりするほど大量の野菜を得ることが出来ます。大切なのは「きっかけ作り」です。少し慣れたら、近くで空き地を探して、地主と交渉し、少し大きめの家庭菜園を始めると良いと思います。数十坪程度の広さの土地があれば、4人家族が食べるのに十分な野菜が手に入ります。
本格的に農業を始めるには、様々な法規制などのハードルを越えなければなりませんが、熱い思いがあれば、それらとて越えることは不可能ではありません。Where there is a will, there is a way. 「意思あるところ道あり」は本当です。
現在、学校に通っている学生の皆さんには、将来の人生設計において、是非、「半農半X」といった方向性を目指して欲しいと思います。「半X」には何が良いのでしょうか。AI全盛の時代に、ちょっとやそっと頭が良くたって失業を避けることは出来ないかも知れません。AIの生みの親と呼ばれるジェフリー・ヒントン氏は、「(AI時代には)配管工を目指せ」と言いましたが、将来的には肉体労働もほぼロボットが代替するようになるものの、少なくとも5年から10年くらいは熟練労働の必要性はなくならないと考えられています。
もし、あなたが相当なレベルの頭脳の持ち主なら、是非、AIを使って自分でビジネスを立ち上げて下さい。AIを使った業務の省力化、生産計画の立案、マーケティング等々、天才的な頭脳を持つAIはあなたのビジネスをあらゆる面からサポートしてくれる「人材」になってくれると思います。
AIを使いこなすには、勿論、高度な基礎学力が必要不可欠ですから、学生時代から相当な量の勉強をする必要があります。また好奇心を最大限に発揮して若いうちから色んなことに関心を持ち、他の人とは異なった角度から物事を考えることを心がける必要があります。高い教養と他の人にはない独創性こそが新たなビジネスの種なのですから。
子を持つ親ならば誰しも「我が子に賢くなって欲しい」と願っているでしょうが、残念ながら、私たちが日常口にする食べ物の多くに知能の発達を阻害する様々な神経毒性を持つ化学物質が含まれています。昨今、ニュース等で飲料水に混入しているPFAS(有機フッ素化合物)の発がん性が取り沙汰されていますが、それに劣らず危険性を疑われているのが、その神経毒性です。
私が日常使っているAIのGeminiに「PFASの神経毒性について教えて下さい」と尋ねると、以下のような返事(一部を引用)が返ってきます。
2. ヒトにおける影響
神経発達への影響:
疫学研究では、PFAS曝露と神経発達上の有害な結果との関連が示唆されています。
乳幼児期のPFAS曝露は、認知、運動、言語発達の遅延、小児期の多動性などの行動問題との関連が報告されています。
注意欠陥・多動性障害(ADHD)や自閉症スペクトラム障害(ASD)との関連も示唆されていますが、研究結果には一貫性が見られない場合もあります。
PFASは胎盤を通過し、母乳中にも検出されるため、胎児や乳児の脳の発達に影響を与えるリスクが指摘されています。特に、発達期の神経系は成人よりも感受性が高いと考えられています。
成人における影響:
高齢者におけるパーキンソン病やアルツハイマー病による死亡リスクの増加との関連も示唆されています。
成人におけるPFAS曝露が神経行動、精神神経系、認知能力に有害な影響を及ぼすことを示唆する報告もありますが、その根拠はまだ不十分とされています。
これらを読むと、昨今騒がれている子供たちの発達障害や成人の認知症の増加傾向とぴったり符号が一致するように感じるのは、きっと私だけではないと思います。特に子供たちの発達障害については、長年に渡り教育に携わってきた私にとって極めて身近な問題で、この30年程の間、着実にその数や割合が増えている実感があります。
残念なことに、神経毒性を持つのは飲料水中のPFASに限りません。多くの清涼飲料水やガムなどに含まれているアスパラテーム等の人工甘味料も神経毒性が疑われていますし、一般的に安全とされている練り歯磨きに含まれている無機フッ素化合物についても一部で神経毒性を疑う研究結果も出ています。更に日本ではネオニコチノイド系の農薬が多く使われていますが、東大の山室真澄教授はその神経毒性が若年者に与える影響について大きな懸念を訴えています。
これらのことを知ると絶望的な気持ちになる人もいるかと思いますが、大切なのは決して絶望せず、出来る限りの対策をするということだと思います。まず飲料水については、信頼できる浄水器を利用すること。食品については、人工甘味料の入っているものを避けること.
出来るだけ有機栽培された野菜を食べるようにすること。フッ素コーティングされたフライパンではなく、昔ながらの鉄で出来たフライパンを利用すること。練り歯磨きはフッ素化合物が含まれていないもの(私はパックスというメーカーの石けん歯磨きを使っています)を使うようにすること。加工食品はなるべく口にしないこと等々が対策としてあげられます。
現代社会で生きる限り様々な化学物質に晒されることは避けられません。無理なく出来る範囲で、なるべくそれらを避ける心がけが何より大切だと思います。繰り返しになりますが、絶望は何も生み出しません。