​遠隔授業の実現に至るまでの道筋

 新型コロナ肺炎の感染拡大に伴い2月27日に政府から発表された休校措置に基づき、翌28日から対面授業を一時中断し、急遽、遠隔授業の準備に取りかかりました。当初はどんなシステムを組めば安定的に遠隔授業が出来るか見当すらつかず、とりあえずアプリについては端末の種類を問わないSkypeを使うことにしました。

 アプリが決まったら、次は機材選びです。色々迷ったあげく比較的性能の高いカメラやマイクが内蔵されているiPadを使ってみることにしました。iPadを授業で使うには、それを保持するスタンドが必要です。Amazonで使えそうなものを探し、購入して実際に使ってみると、ぐらぐらして使い物にならなかったり等の理由で、結局、「これだ」というものが見つかるまで4種類のスタンドを試す羽目になりました。

​様々なスタンドの使い勝手をチェック

 3月3日には、Skypeを使って模擬授業をやりました。実際に模擬授業やってみると、アプリの導入時点で様々なトラブルが起きただけでなく、通信の安定性や使い勝手の点でSkypeには色々と問題があることが分かってきました。しかし、すぐに代替手段を見つけることも難しいので、しばらくの間、Skypeで授業を続けることにしました。

とりあえずこのスタイルで遠隔授業スタート

 授業の開始と並行し、もっと遠隔授業に相応しいアプリや機材はないかとネット上にある情報を片っ端から調べ上げ、その過程でアメリカで開発されたZOOMという遠隔会議用アプリを見つけました。それまで存在すら知らなかったzoom.us というサイトで、こわごわサインアップをし、海外に住む娘の協力を得て通信テストを行った結果、その内容が期待以上だったため、今度は機材を一から再検討して見ることにしました。きちんとシステムを組むには、やはりパソコンを使うのがベストと考え、事務室にあったパソコンを教室に移動し、Webカメラを取り付けて何度も繰り返し通信テストを行いました。そうやってようやく準備が整ったため、3月10日から保護者や生徒の皆さんの協力を得ながら少しずつZOOMへとシステムの移行を開始しました。

3月10日よりZOOMでの授業開始

​ ZOOMとパソコンを使っての授業は、iPadとSkypeを使っての授業と比べると格段の進歩でしたが、Webカメラで撮影した手書きの文字はどうもピントが甘く、細かい字を表示するには余り適さないため、色々考えた末、デジタル一眼レフカメラとコンデンサーマイクを使うことを決断し、早速、機材を準備し、本日3月13日の一部授業から高精細の映像と高音質の音声で授業を開始しました。明日14日から本格的にこれらの機材を使って授業を始める予定です。

​デジタル一眼レフカメラとコンデンサーマイクを使用開始

 こうやって文章で表すと一見簡単なようですが、実際は試行錯誤の連続で、様々な機材をつなぐコードや映像信号の変換装置、デジタル一眼レフカメラの連続動作を可能とする外部電源システム等、準備する機材だけでも多岐に渡り、実現に至るまで多くの困難に直面しました。その間、辛抱強くお待ちいただいた保護者の皆さんや生徒の皆さんには、どれだけ感謝してもしきれないくらいです。本当にありがとうございました。

​ 新型コロナによる影響が本格的に出て来るのはこれからですが、そんな中、遠隔会議システムや遠隔授業システムの導入を考えている方々に少しでも役立つことを願い、この駄文を掲載することに致しました。皆様のご無事を願いつつ、今回の危機を経て、その仕事や生活がより強靱なものとなることを心からお祈りしております。

​ 2020年3月13日  青木塾塾長 青木敏朗