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偏差値20台から全国トップへ
T君が初めて青木塾にやってきたのは、三重中2年生の最後の頃でした。
今でもハッキリ覚えていますが、当時、彼は学校の勉強に全くついていけず、すっかり自信をなくしてしまっていました。そのため、面接の際にも、顔を上げて私の方を見ることさえ出来ず、「先生にしっかりついていこうね」というお母さんの言葉に、ただ頷くだけという状態でした。
入塾時の成績はというと、まさにドン底と言っても良いくらいで、資料にあるように入塾直後の春休み後の宿題テストでは、英数国理総合の学年偏差値は26.1、学年順位も119人中117番という、ほとんど最下位に近い状態でした。

このように前途多難なスタートではありましたが、入塾後、彼は遠方からの通塾にも拘わらず、雨の日も風の日も、それこそ一日も休むことなく熱心に授業を受け続けました。
何年か前に「ビリギャル」という映画が世間の脚光を集めたことがありますが、T君の入塾から丸2年後に起きた出来事は、その映画さえも霞んでしまうほどインパクトを持った大事件となりました。何とT君、高1最後の全統記述模試の英数総合で101.8とういう圧倒的に高い全国偏差値を取り、全国トップに躍り出たのです。英語のみに限ると、その全国偏差値は107.4で、単純に中3初めの4教科の偏差値と比べると80以上もアップしていることになります。
私どもの塾では、全国偏差値が30ポイント以上アップすることは珍しくありませんが、これほどの偏差値のアップは過去に例がありませんし、今日に至るまで彼の記録を上回る生徒は現れていません。恐らくこれほどの学力アップは全国でも希有なのではないでしょうか。(※ひょっとすると全国で唯一のケースかも知れません。)

その後、T君は更に2年間、青木塾で学び続け、現役で医学部に合格し、現在、大都市にある病院で救急救命医として大活躍しています。
彼との出会いは、長年、教師を務める私にも多大な影響を与えました。一体、どういうことかと申しますと、子供の持つ潜在的な可能性は、最初に出会った時点での成績だけでは全く分からないということです。たとえ今は成績が悪くても、何年か後には、T君のように全国トップクラスの成績を取ることだって十分にあり得るということを、私は彼から学んだのです。
ある時、彼は私に「青木塾に出会っていなければ、今の僕はなかった」と語ってくれましたが、その言葉は私にとって最大の栄誉だと思っています。
